遠距離介護なんていう言葉があるのは、そんなことをしている人が、いまどきは結構いるっていうことなんでしょう。
要介護に認定されて介護サービスを受けられるとしても、どうしても任せられないこともあれば、介護保険ではやってもらえないことも多々あります。
私の場合の遠距離介護の実際を、以下の順で紹介します。
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1.交通機関
私の自宅は東京郊外、実家までは新幹線とローカル線で4時間くらい、高速バスなら8時間くらいです。
勤めていた頃は、なんといっても時間の節約がいちばん大事だったので、金曜の仕事が終わってから新幹線にのって実家に向かい土曜の夜に自宅に帰る、という方法をとっていました。
その後、介護休暇を経て退職してからは、時間よりも費用を節約したかったので、高速バスを多く利用するようになりました。
でも、高速バスはやっぱり時間がかかりすぎ。移動だけで1日がつぶれてしまいます。
そんなわけで、夜行バスを利用するようになっていきました。
寝ている間に到着するので時間も有効活用です。ちょっと疲れますけどね~!
でも、そんな高速バスの多用は、やっぱり体にこたえます。
だんだんこちらも年齢が高くなってくると、毎週のバスはちょっときつくなってきました。
最終的には、新幹線と高速バスを、体力と相談しながら選んでいます。
費用節約と言っても、病気になってしまっては介護自体が立ち行かなくなってしまいますからね。
2.費用
新幹線利用の場合、片道約1万2千円。
えきネットを利用して早期予約での割り引きがうまく取れれば、35%引きになるときもあります。
50歳を過ぎたら、大人の休日クラブっていうのもあるけれど、新しくクレジットカードを作らなくちゃならないうえに5%割引ではあまりお得感はないと思います(私の場合、JALカードスイカのビューカードを持っているので、新しいビューカードは作りたくないという理由もあります)
高速バスの場合、なんと安い場合は千円台からありますが、だいたい2千円から4千円の間です。バス会社は複数あるので、安いところをチェックしておくことも大事だし、乗り心地や発着時間、東京でのバス停の位置(新宿の場合、かなり遠い場合があります)も選択のポイントになっています。
3.仕事と遠距離介護
お勤めしながらの遠距離介護で、私が大変だったなぁと思うのは以下のようなことでした。
- 平日の用事が結構多いので、仕事を休んで行かなければならず、周囲に迷惑をかける。
- 介護体験のない人からは、理解や協力的心情を得にくい。
- 休めば仕事がたまっちゃう→仕事を片付けるために残業が増える、の繰り返しで、体力的にも精神的にも段々と追い詰められる。
介護休暇をとろうと思ったとき、理解を示してくれた人もあればそうでない人もありました。育児休業なら、みんな暖かく受け入れてくれるのに・・・介護休暇はまだまだ絵に描いた餅なんだなぁと思いました。
介護離職は絶対だめ・・・と、いろんなところでアドバイスがありますが、そう簡単なことではないと思います。(このことについては、また追記するつもりです)
4.親とのコミュニケーション
とにかく毎日電話していましたが、親の生活は昼型だったから、家に帰ってからでは遅すぎます。昼休みの昼食後とか、職場から駅までの途中の道とか、電車を待ちながらとか・・・
たまに行って必要な用だけを足すというように単純にはいかないし、計画通りにはいかないものです。