親の介護ってものが生活の一部になり始めてから、10年以上になりました。
介護に費やす労力は、だんだんと増えて増えて、お勤め仕事を辞めたのは数年前。
今年からは単身赴任介護生活になってもう10か月です。
最近は夜間のトイレ対応も必須だし、いろんなハプニングが続出で、睡眠は2~3時間・・・あ~もう限界!と思ってしまうときも多いこの頃です。
そんなこの頃の気分に、さらに追い打ちをかけてくれたできごとがありました。
ケアマネさんが来月の予定表を持ってきてくれた時のことです。
毎月10日くらいづつ利用しているショートステイ先に、12月の予約を9月末にお願いしてありました。
どこもたいていそうですけれど、2か月前予約です。
嫁である私は夫くんちに行かなくちゃならないので、一人が不安になってきた母にはここ数年、同様なスケジュールで毎年利用させてもらっていました。だから今年も当然と思っていたのですが・・・
「年末年始はいっぱいで~・・・取れませんでした~」
だって・・・え~そんなぁ!
もう2か月前予約の時期から1か月近くたってるし、今から他を探しても難しいことと思われます。
少なくとも、取れなかったときにさっさと連絡してほしかった・・・
でも、それ以上にショックだったのが、その時にケアマネさんとの会話でした。
なんで今年は年末年始のショートステイが取れなかったのかの理由として「独居の人が優先だから」というのです。
「え!うちの母、独居ですけど。私はこんな状態だからここにいますけれど、住んでるってわけじゃないですよ」
「でも、こうやっていらっしゃいますよね。そうすると、世話をしてくれる人がいるんだから介護サービスはなくても大丈夫でしょうっていうことになるんですよ」
・・・そんなことってありますかぁ!
そして、会話の中から垣間見えたこんな事情・・・
けっこう進んだ認知症のうちの母は、トイレだって一人じゃもういけないけれど、体は元気で勝手に動き回るから手がかかる。年末年始はただでも人手不足なので、そんな人を始終見張っていなくちゃいけないよりは、決まった時間におむつを替えていれば済むような人のほうが助かる。
・・・あくまで「垣間見えた」話ですけどね。
一昔前、父が認知症と診断されたころと比べれば、世の中の認知症への理解は格段に進みました。
でも、認知症の患者数に対し、介護サービスの充実度はぜんぜんまだまだだと思います。
いつ何をしちゃうかわからない、ちょっと進んだ認知症の家族がいれば、一人で24時間介護するのは到底無理。
決まった時間で決まった仕事をするシステムの通いのヘルパーさんで介護するなんていうのも非現実的です。
でも、今の制度だと対応手段がないんですね。
お勤め仕事を辞めてから、プチ個人事業主になってますが、今年になってからは働けず収入ほぼなしです。
でも仕方ないから、そうしてるだけで、困ってる度はすごく高いんですけれど「必要ないでしょ」って言われちゃうとしたらとても悲しい。さらに特養の順番も後回しになるらしいと知ってショックです。