グループホーム

一人でいるのはもう無理っぽい・・・ということで、単身赴任介護をはじめてから約1年。
その間に父が亡くなり、母の認知症は右肩下がりに進み・・・
もう寝る暇もない状態で、どうしたものかと途方に暮れていたころ、天の救いのように、近所のグループホームから電話が来ました。
「お部屋が空きましたが、入居されますか?」

親を施設に預けるということは、心理的に簡単なことではありません。
そんなことを他人様に対し口に出しはしないけれど、多くの人はそうだと思う。
でも、もう家での一人介護は限界まできていて、選択の余地がないことはあきらかです。年末年始のショートステイ先もなく困っていたところだったし、渡りに船ってこのことかなって感じでした。

母はどう思うかな?なんて話そうかな?と思案したけれど、考えてみれば、説明しても不安をそそるだけで、ちゃんと理解できるとは思えない。
そこそこの話にとどめ、当日はなんとなく車に乗せて連れて行き、いつものショートステイの時のように、
「私はちょっと出かけてこなくちゃならないから、ここにいて待っててね」
と行って置いてきた。
心が痛みました。
今も、面会に行って「さぁうちに帰りましょ!」なんて母に言われると、どう言ったらいいのかわからない、
母のいない家に帰ってくると、「私、何やってんのかなぁ?」と罪悪感みたいな気分を感じちゃう・・・

でも、悪いことばかりじゃない。
客観的にみて、グループホームに入ってから、緊張感があるせいか、家にいるときよりも頭がさえてる感じです。
やることもなく家の中をうろうろしているよりも、そういう点ではいいんだと思う。

そして、この近所のグループホーム。思ったより意外に母はなじんでくれています。
職員さんもとっても感じのいい人が多く、温かく接してくれます。
灯台もとくらしだったね~!

実はあまりにも近所なので、父も母もあまり利用はしたがらなかったのでした。
でも、去年の夏、ご近所にバーベキューの会のお誘いがあったので母を連れて行ってみたら、なんだか悪くなさそうに思えて、もう父もいないし母もこうだし、世間体なんて関係ないよね、と思って申し込みしておいたのでした。

とはいえ、入ったばかりで母もまだまだ緊張気味だし、狭い室内にいっぱなしじゃ足腰が弱っちゃいますからね。外出や帰宅は頻繁にさせていただきながら利用していこうかなと思っています。

そんなわけで、遠距離&単身赴任はまだ続く~!(でもちょっと余裕はできました)あい