手術、そしてリハビリ開始

高齢者が転んで大腿骨骨折・・・って、けっこう聞く話だけれど、大腿骨って太くて丈夫そうですよね。「そんなところがポキッと折れるのかしらん?」となんとなく思っていたのだけれど、今回のことで、どういうことなのかがよくわかりました。

大腿骨が真ん中からポキンと折れるわけではなくて、「頸部」という、間接の首のような部分、つまり細くて弱い部分が衝撃で損傷してしまうんですね。
場所がつけ根の関節部分だから、真ん中より厄介なのかもしれません。
これで寝たきりになってしまうというのは多いようです。

担当医の先生の話だと、骨折に気づかず痛いなぁと思って湿布なんかしながら放置してしまったりすると、関節が壊死してしまうなんてこともあるらしいので、救急搬送されたことは不幸中の幸いだったのかもしれないなぁ、なんて思ってしまいました。

手術は連れていかれてから帰ってきて落ち着くまで、だいたい1時間少々くらいだったでしょうか?全身麻酔だったけど、無事終わりました。
足を5寸釘くらいのボルト2本で留めたレントゲン写真を見せていただき「明日からさっそくリハビリです」ということです。

この日は心配だったから泊まって付き添いましたが、なんてこともなく一晩が過ぎほっとしました。

翌日、朝ごはんも普通に食べ、点滴やモニター類も午前中には外されて、リハビリ開始です。

まずは起き上がり、足先を動かしてみて、ベッドに腰掛ける、・・・と、ここまでなんですが、素人目から見ると「昨日、切ってボルト入れたところをこんなに動かしていいんだぁ!」とちょっとびっくり。傷口とかどうなってるのかなぁ?

想像つきませんが、早い時期から動かして固まらせないことが重要なのだそうです。

リハビリの療法士さんのお話だと、筋肉もあるし、今日の時点でこのくらいいければ、もとのように歩ける可能性は高いけれど、認知症だと指示通りに動いてくれるかどうかがいちばんの問題で、回復度合いはそこにかかっているそうです。

全くその通りだと思いました。リハビリにやる気を持ってやってくれるか?・・・なんですが、療法士さんはこんな母を結構うまく動かしていたので、この調子でいくといいなぁと祈る気持ちです。

その後、一度帰宅して夕方また来ました。
朝の元気とはちょっと雰囲気が変わっていて、点滴して拘束ミトンをして、頭を冷やしています。熱でたのかな?

そんな具合なのでご機嫌もなんだか良くなくて、いちいち反抗的です。
夕食時間になりましたが、ちっとも食べないし、薬も歯磨きも拒否モードです。
なんとかかんとか言いくるめて、ぜんぶ終わらせるのに1時間半かかりました(と言っても食事は半分も食べなかった)

病院では、一人一人に1時間半もついてくれるわけもなく、明日からはどうなるのかしらん?
あぁ前途多難・・・