幻覚?やっぱりレビー小体型?・・・ついでにシャルル・ボネ症候群

160319sora

今日、一緒にごはんを食べていた時、何もないテーブルの上を母が一生懸命払いのけています。
母:「何かしら、これ?」
私:「?・・・?」

あっと思いました。今までなんとなく感じていた「実は何か見えてるんじゃないか?」という疑問。
さりげなく聞いてみました。
私:「え、どうしたの?」
母:「ここを、さささ~っと動いてる。虫かしら?」
そして次は腕を払っています。でも、このとき「自分にしか見えていないようだ」と気づいたらしく、
母:「なんでもない、錯覚よね~、何かいるような気がしただけ」
と、話を濁し、食事を続けました。

幻覚が見えるっていうのは「レビー小体型認知症」の特徴のひとつです。最近、いろいろと思い返して、もしかしたら「レビー」なのかしらと疑い始めていたのですが、「やっぱりかなぁ?」と思いました。

それにしてもどうして、ありもしないものがそんなふうに見えるのか?
いろいろ調べているうちに、とても興味深いものを見つけました。
それは「シャルル・ボネ症候群」というもので、視力を失っている人が、ないはずのものをリアルに見る幻覚症状なのだそうです。
その発症頻度は、低視力者(0.1位も含まれる)のなんと10~40%なんだって。

こちらにとてもわかりやすい解説があったので、興味のある方はご覧ください。
シャルル・ボネ症候群/中村眼科

もともとはこれを見たのがはじまり
Oliver sacks: What hallucination reveals about our minds
(幻覚が解き明かす人間のマインド/オリバー・サックス)
日本語訳

人には見えないものが自分には見えて、しかもリアル・・・となると困りますね。自覚があればやっぱり隠すんだろうな。
思い返せば父にも同じようなことがあった気がします。そのときには気に留めなかったけれど、おかしなことはいろいろあった。

もしレビーであった場合、アリセプトで悪化ということもあるそうです。やっぱりもう一度きちんと診断を受ける必要がありそうです。